とりわけ、動揺関節に関しては、後遺障害等級認定のため上記のようなストレスXPテストを行う必要があるところ、実施による患者様の負担が大きいため、積極的に実施する医師は多くありません。
 そのため、後遺障害診断書にストレスXPの結果が記載されず、本来認定されるべき後遺障害等級が認定されないおそれがあります。

第4 最後に

 以上、動揺関節についての簡単な説明と、これによる後遺障害等級についてお話をさせていただきました。
 動揺関節につき適切な後遺障害等級を認定されるためにはできる限り早い段階で専門家に相談し、担当医師に適切な後遺障害診断書を書いていただくことが賢明です。
 また、既に後遺障害等級認定がなされ適切な認定を受けることができなかった方についても、異議申立手続を行うことで等級認定が上がる場合がありますので、この場合も速やかに専門家にご相談に行くことをお勧めします。