2 親権者を定める基準

(1)親権者は子の福祉の増進のためにはどちらの親が適切かという観点で決定されます。要するに子供を幸せにできる親を親権者にするということです。その際には以下の要素が考慮されます。

① 父母側の事情

 監護能力、精神的・経済的家庭環境、居住・教育環境、子に対する愛情の度合、従来の監護状況、親族の援助の可能性、監護方針、相手方と子の面会交流に関する意向

② 子の側の事情

 年齢、性別、心身の発育状況、従来の環境への適応状況、環境の変化への適応性、子の意向、父母及び親族との関係性

(2)また、以下の観点から子の福祉の増進に適切な親権者が誰であるか検討することが重要だと考えられています。