さて、刑務所での生活についてどんなことをしているのだろうかと思われている方は多いのではないでしょうか?実際に入ってみないと分からないですよね。ということで、刑務所の1日の生活がどうなっているか書いていきます。ただ、私が勤務していた施設でのことと、平日と休日では違いがありますので、平日の1日を書いていきます。

 まず、朝の起床は7時前です。起床後に洗面や掃除を行った後に点呼を受けます。点呼後に朝食となります。食事は各部屋まで炊事担当の受刑者が配って回ります。時間にして15分~20分くらいで会話はなく黙々と食事します。昼食や夕食も同じです。朝食が終わると歯磨きや作業の準備を短時間で行い、作業を行うために工場に移動します。作業時間は概ね午前8時から午後4時30分までです。この間に、午前午後に1回ずつ10分程の休憩があり、昼食は工場内にある食堂で行います。運動の時間も毎日30分程度あります。運動は屋外でできれば、屋外で行い雨などで屋外に出られない時には体育館で行います。それ以外にも面会等作業を中断して行うことや、入浴があれば作業を通常より早く終わらせます。

 刑務作業は溶接、土木関係、所内の修繕清掃、受刑者の食事を作る補助等数多くあります。受刑者の経験や適性を考慮し決められます。施設によっては珍しい物を作っている施設もあるので、今後紹介できたらと思います。

 また、月2日程度平日にも関わらず工場で作業を行わない日があります。それは、再犯防止のための教育を行う日として設定され、外部から講師を招いて講演を行ったり、犯罪別に個別的な教育を受けて1日を過ごします。このばかりは受刑者にとって有難くない1日となるようです。

 夕方以降は自由時間ということで娯楽が許可されています。娯楽と言っても、囲碁や将棋を他の受刑者と行う。7時以降にテレビ視聴が可能といった限られたものしかありませんが。テレビ視聴に関しては、大相撲の開催期間中は時間外にも関わらず視聴できる施設が多いようです。横になることも可能です。この時間に手紙を読んだり書いたりしている受刑者や日記を書いている受刑者が多くいます。

 そして、9時になると消灯となります。消灯といっても部屋が真っ暗になることはなく常夜灯に切り替わり、部屋の中が見渡せる明るさは保たれています。これは、就寝時時間における受刑者の動静を職員がチェックできるようにしているためです。これは、刑務所・拘置所・少年院・少年鑑別所どこも同じです。

 今回は1日の流れについて大まかに説明しました。次回から食事はどんなの?運動は何をしているの?入浴は?等といった具体的場面について記載していこうと思います。ぜひ読んでみてください。

元矯正職員