交通事故により事故歴などが付くことで、自動車の価値が下がってしまうことがあります。このように自動車の価値が下がった場合、自動車の所有者は、自動車の価値が減少した分の賠償を求めることはできないでしょうか。

評価損とは?

 交通事故により自動車が損壊した場合、修理しても修理技術上の理由で自動車の外観や機能に不具合が生じ、または、そもそも事故歴があるという理由で自動車の交換価値(自動車の売却代)が減少することがあります。つまり、修理しても完全に修理しきれず何らかの不具合が残る場合や、事故があったということで縁起が悪いということで嫌われるなどの場合に、自動車の交換価値が減少することがあります。
 このように交通事故による自動車の交換価値の減少を評価損といいます。
 評価損も事故により生じている損害であるため、損害賠償の対象となり得ます。