どのような場合に評価損が認められる?

 上記のとおり、評価損も賠償となり得ますが、すべての場合に認められるわけではありません。では、どのような場合に評価損が認められるでしょうか。
 これについては、定まった基準があるわけではありませんが、初年度登録からの期間、走行距離、修理の程度、車種等を考慮して判断することになります。一般に、新車に近く、走行距離が短い高級車などの事情がある場合、評価損が認められやすくなります。ただし、総合的に判断するものであるため、上記の事情があるというだけで直ちに評価損が認められるわけではありません。

評価損の金額はどう算出する?

 評価損の金額についても、様々な算出方法があり、実務上決まった方法があるわけではありませんが、修理費の割合で決めるものが多いようです。つまり、仮に修理費が100万円で、割合を1割と考えると、10万円が評価損として認められるということです。
 割合は、修理費の1割から2割程度で認められることが多いようですが、事案によって異なり、一律の基準があるわけではないというのが現状です。

評価損が認められるか迷ったらぜひ弁護士へ

 評価損は、そもそも認められるかどうか争いが多いところであり、また、金額も定まった基準があるわけではないため、実務上、争いとなりやすい分野だと思います。評価損が認められるかどうか、その金額が妥当か含めて判断が困難なところだと思いますので、迷われましたら一度ご相談ください。