損害額の算定基準となる主婦の収入

　有職者の休業であれば、事故前の収入を基礎として計算しますが、専業主婦の場合には、そもそも現金収入がありません。そのため、専業主婦の場合には、賃金センサスの女子平均賃金を基準として算定します。
　また、兼業主婦の場合には、現金収入が平均賃金を超える場合には実際の収入を、実際の収入が平均賃金以下の時は平均賃金を基礎として算定する傾向があります。

まとめ

　上記のとおり、家族のために主として家事労働をしている方には、休業損害が認められ得ます。もっとも、主婦の休業損害の具体的金額は、個々の事案の具体的事情を加味して算出することが多いため、一度専門家にご相談いただくことをお勧めします。

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