こんにちは。
 本日のテーマは、「離婚の争いで、男性の方が女性よりも弱いこと」です。一般的には、離婚になったら女性は弱い、と考えられていると思いますので、私の今日のテーマは、一般的な考え方とは異なるかもしれません。

 たしかに、女性は、とくに専業主婦であれば離婚したとたんに経済的に自立する負担を負う事になりますし、子どもだって育てていかなければならないことが多いです。また、DVを受けるのは女性が多いです。夫が不貞行為をし、家庭を放棄して妻に生活費も渡さないというのもよくあるケースです。たしかに、このような被害を受けた上に離婚となってしまっては、女性は生活して行くのすら困難になります。つまり、女性は、結婚生活で夫から被害を受けた上に離婚すること自体による被害も受け、二重の被害となることもあります。

 これに対し、離婚の争いで男性が弱くなるケース、というのはどのようなものかと言いますと、まず、養育費の負担が過重になるケースが考えられます。養育費の額は、養育費算定表によって決まりますから、収入額から算定して支出可能な額が養育費として定められるはずです。しかし、意外に、これは大きな負担となるようです。

 その上、養育費を律義に支払っているのに、妻が子供と会わせてくれない、つまり、お金だけ払っている状態になることもあります。そもそも面会交流と養育費の支払いは対価関係にはないのですが、これでは不公平感が残ってしまいます。

 ここまでは、なるほど、と思っていただけると思います。

 ここからは、私の経験に基づく話です。

 男性が離婚の争いにおいて弱い立場になるケースとして、妻が、作り話を主張しているケースがあります。

 一般的に、女性は男性よりも弱いもの、保護されるべきもの、と考えられていますので、それを妻が利用して、「夫からDVを受けた」と、ありもしないことを主張するケースがあります。その上、DVを受けたという警察の相談履歴や女性保護センターの相談履歴などで証拠を作り上げたり、夫の行為とは関係なくできたアザの写真を出して夫の暴力によるアザだと言う人もいます。

 そうすると、男性は、妻から離婚を申し立てられたことよりも、「まさか自分の妻がそこまでするとは…信頼していたのに…どうして…」とかなりひどいショックを受けます。

 男性としては、DVなど「なかった」と主張することはできても、それを立証することは難しいです。たしかに、そもそもDVを立証する責任は、被害を受けたと主張している妻側にあるのですが、夫としても、濡れ衣を晴らすのは大変な負担になります。

 しかし、このような女性に対して言いたいのは、作り話は必ず作り話だとわかるということです。記憶違いで、真実と異なることを話してしまうことは、仕方がないですが、事実を作り上げてしまっては、裁判所に対する印象も良くないです。自分に不利な事情がある場合は、真実をそのまま述べるのは不安かもしれませんが、そのあたりの調整は、弁護士に相談してください。