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 アンコール・ワットは、比較的タイとの国境近くのシムリアップという街にあります。

 アンコール王朝時代にタイに攻め込まれ、これを撃退しました。

 シムというのは、タイ語のシャムにあたります。シャムはタイの昔の国名です。そして、リアップは勝利する、という意味です。これがシムリアップという都市の名前の由来です。

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 そう言えば、もう数年以上前のことになりますが、タイ人の女優さんが、「アンコール・ワットは、本来はタイのものだった」と発言したことで、物議をかもしたことがありました。

 日本人の我々にとってはどうでもいいニュースかもしれませんが、タイとカンボジアではけっこう大騒ぎになりました。

 アンコール王朝がタイの王朝だったという史実はありえませんので、かなり無理な発言だと思います。実はタイとカンボジアって、昔も今もあまり友好的な関係にはありません。

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 実は、ボクも女房もアンコール・ワットには行ったことがあるのに、カンボジアの首都であるプノンペンには一度も行ったことがありません。

 カンボジアは、昔よりはマシになりましたが、東南アジアでは最も治安が悪い国に挙げられています。たぶん、ミャンマーよりも危ないですよ。ボクの友人なんか、カンボジアの警察官に拳銃を突きつけられて強盗の被害にあってます。
 以前は、観光客の間では、「カンボジアの警官は、夜になると強盗になる」という噂さえありましたから…。

 そうすると、多くの観光客がカンボジアを訪れるのは、正直な話、アンコール・ワットのお陰という気がします。

 これまでタイにとられちゃ、カンボジアの売りがなくなってしまいます。

 プノンペンはともかく、アンコール・ワットは一度訪れてみる価値があります。