むち打ちによって後遺障害等級認定を獲得するために重要なのが、後遺障害診断書です。後遺障害診断書の出来によって、後遺障害等級認定が獲得できるかが左右される場合が少なくありません。
しかし、肝心の後遺障害診断書を作成する担当医が後遺障害診断書の作成に精通しているわけではありません。そのため、むち打ちによって後遺障害等級認定を獲得するためには、被害者自身が担当医に働きかけて充実した後遺障害診断書を作成して頂くことが必要になってきます。
そこで、後遺障害等級認定を獲得するために必要なポイントについて、以下述べていきたいと思います。
まず、むち打ちは、レントゲン撮影では写りづらい軟部組織の障害なので、MRI検査が画像所見として必要になってきます。
また、神経学的所見としてスパーリングテスト、ジャクソンテスト、筋萎縮検査及び深部腱反射テスト等を行ってもらう必要があります。
さらに、自覚症状をしっかり担当医に伝えることも重要です。自覚症状が上記他覚的所見によって裏付けられることによってより高い後遺障害等級の獲得につながるからです。
そのため、自覚症状はどんな些細なことでも担当医に伝えるようにして下さい。
以上が後遺障害等級認定を獲得するために必要なポイントです。参考にしてみて下さい。
弁護士 大河内由紀