交通事故事案の処理を進める中で、稀ではありますが、依頼者の話と整合性の取れないレセプトに出会うことがあります。

 レセプトというのは、診療報酬明細書とも呼ばれるもので、具体的にどのような治療がなされ、それに対してどれほどの治療費を請求しているのかを明らかにする書類です。
 交通事故によって生じた損害額を確定するために必要なので、被害者側の代理人を務めるときは、保険会社から取り寄せて中身を確認するわけですが、
 特に整骨院などで、依頼者から聞いている痛みなどの症状と比較したときに、施術箇所が違っていたり、その数が多かったりする。

 そんなときに脳裏をかすめるのは、最近少しずつ問題となっている、保険料の不正請求問題です。