今回は、交通事故についての雑感のようなものを書いてみようと思います。取り上げるのは、交通事故に遭った時の通院についてです。
まず、交通事故により負傷した際は、病院で治療を続けることが良いと思われます。何を当たり前のことを思われるかもしれませんが、怪我がむち打ちや捻挫くらいの場合には、病院が遠いとか長時間待たされるのが面倒だとかで、整骨院でのリハビリのみで済ませてしまったり、途中で勝手に通院を止めてしまったりすることが、結構あったりします。
きちんと医師による治療を受けるということは、怪我の完治を目指す上でも、人身損害の賠償請求を行う上でも、後遺症の認定を受ける上でも、いずれの場合でも重要と思われます。整骨院などを併用する場合には、主治医にその旨をきちんと伝えた上で、治療の補助的に用いるべきではないでしょうか。
病院について、事故直後に救急車で搬送された場合は、最初の病院は選べないでしょう。しかし、その後はどこの病院に通院をするかもよく考えるべきです。
自宅からの距離や通いやすさなども決定要素ですが、傷病名と症状に対する専門的な診療科を持つ病院か、MRIやCTなどの診断機器を用いることができるかなどの点は重要だと考えられます。
主治医が頼りなく、この病院に通院し続けることに不安があるという場合はどうでしょうか。基本的に、通院している病院を途中で変えることにはリスクがあると思われます。ただ、どうしても病院を変えるのであれば、主治医に紹介状を書いてもらうなど、引継ぎがしっかりなされるよう講じておくことは必要です。また、あまりにコロコロと病院を変えすぎるのは、さすがに悪影響の方が大きいでしょうから、何か不安や不満があれば、まずは主治医とよく話し合うことをすべきと思われます。