創業の理念
東京探偵社AIは、弁護士法人ALG&Associatesが筆頭株主となって設立された探偵会社です。
創業のそもそものきっかけは、“必要に迫られて”でした。言うまでもなく、探偵会社は、弁護士が裁判で使用する証拠を収集する役目を果たしており、いわば弁護士の隣接業界と言えます。実際に、弁護士事務所のクライアントから探偵会社の紹介をお願いされることがよくあります。
しかし、残念ながら安心して紹介できる探偵会社が存在しなかったのです。
「探偵業の業務の適正化に関する法律等の解釈運用基準」の第1条にあるように、「探偵業は、…何らの法的規制もなされず、調査の対象者の秘密を利用した恐喝事件、違法な手段による調査、料金トラブル等の問題が指摘されてきた」という未成熟な業界だったのです。そのような業界環境の中で、弁護士事務所として自信を持ってクライアントに紹介できる探偵会社がなかったのです。
このような背景から、平成19年6月1日に、「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行されたのは周知の通りですが、それでも弁護士事務所の立場では、大手も含めどこの探偵会社であれば安心して紹介できるのか不透明でした。
そうであるならば、弁護士事務所が中心となって探偵会社を設立すれば良いではないか、という考えに至りました。弁護士事務所が筆頭株主として探偵会社を設立すれば、経営の細部にわたってコンプライアンス(法令遵守)を徹底し、調査内容や料金の透明化も図り、反社会的勢力の関与も排除できるのではないか、と考えたのです。顧問弁護士としての関与ではコンプライアンス強化にも限界がありますが、筆頭株主としての影響力をもってすれば、コンプライアンス経営が十分可能であると思われます。
このような観点から、東京探偵社AIでは、次のような基本方針を採用しています。
1) 会社のガバナンス強化と業務の適法性を図るため、監査役会を設置することとし、経営陣の経営を厳しく監督する。
2) 日常の業務は、すべて弁護士のリーガル・チェックを経た上で実行することとし、コンプライアンス経営を実践する。
3) 改正暴力団対策法(平成24年10月30日施行)に基づいて、「不当要求防止責任者」を選任する。
4) 「プライバシー・マーク」を取得して、顧客の個人情報保護の徹底を図る。
5) 社内にCS(顧客満足度)促進センターを設置し、顧客の要望を吸い上げて業務改善に活かす。
東京探偵社AIの取り組みは、お客様が安心して利用できる探偵会社を目指すだけではなく、業界内の競業他社にも良い刺激を与えることによって、業界全体のレベルを底上げできることにも大きく寄与できると考えております。その意味では、私たちは、探偵業界を健全な業界に育て上げるという大きな使命も担っていると感じています。