今回は、難しい法律問題はちょっと横において、「男の浮気、女の浮気」をテーマに、離婚にまつわる世間話をしてみたいと思います。
 あくまでも世間話なので気軽な気持ちで読んでください。

 かつては、浮気というと男の専売特許だったと思います。「浮気は男の甲斐性」なんて言葉もありました。最近では死語ですかね。
 昔は浮気をした夫が離婚裁判を起こし、妻が「離婚したくない!」と主張してこれを争うということがよくあったそうです。自分が浮気をしておきながら、離婚したいなんてちょっとムシがよすぎますよね。逆に奥さまのほうは夫に浮気されているのに「離婚したくない」なんて健気な感じもします。
 でも、最近の女性は夫の浮気を許さない傾向にあると思います。夫の浮気がばれたら、奥さまのほうから離婚を請求するケースが多くなったと思います。

 逆に、興味深い現象としては、妻に浮気されたのに、「離婚したくない!」という男性も増えています。妻は夫の浮気を許さないのに、夫は妻の浮気を許しちゃうんですね。なんだか立場が逆になってしまったように感じるのは私だけでしょうか…。

 セックスに関する価値観も変わってきていると思います。
 私の偏見かもしれませんが、男の浮気のほとんどが「遊び」で快楽を目的にした浮気であるのに対し、女性が浮気する場合はけっこう本気かも、と思っていました。女性は、単なる快楽のためだけで浮気なんかしないはずだ、浮気とは言え、相手の男性のことを好きなはずだ、という価値観が横たわっています。
 例えば、女性の浮気でよくあるのは、「夫とうまくいっておらず、友人の男性に相談にのってもらっていたら、やさしくされたのでつい関係をもってしまった」というやつ。これを額面通りに信じてよいかはさておき、一応もっもとらしく聴こえます。
 でも、最近、「明らかに快楽が目的としか思えないような女性の浮気」が原因で結婚生活が破たんしたケースを経験しました。
 その時、私は男性側(夫側)の代理人だったんですが、奥さまは、同時進行で2人の男性と浮気していたのです。しかも、浮気相手の2人の男性は友達同士です。どちらかの男性と本気だったとは思えません。
 しかも、浮気が発覚後、この2人の男性はお互いに責任の押し付け合い…。「おまえがメインのお相手で、おれはサブだったはずだ!」などと言って、責任を押し付けていました。

 このような時代ですので、今後、女性の浮気が原因で離婚するケースも増えてくると思います。
 男性も枕を高くして眠れませんね。男性が興信所に頼んで奥さまを尾行しなければならない時代かもしれません。