こんにちは。最近私は離婚の相談を男性側から受けることが多くなってきています。男性側の依頼を受けて離婚の話を進めていくたびに、私は女性でありながら男性を全力でお守りしたいと思ってしまいます。
取り立てて離婚事由はなく、長年の性格の不一致、妻のモラハラ等で離婚をしたいが、妻が応じてくれず自分が自宅を出てきてしまった「離婚したいので先生お願いします。」と相談に来られる方は少なくありません。
こんな場合、女性側の代理人の経験もある私はまずその男性の収入が気になります。
なぜかといいますと、別居していても婚姻期間中は妻は夫に婚姻費用を請求できるわけで、婚姻費用の額は夫の収入に大きく左右されるからです。高収入の人ほど、高額な婚姻費用の支払いを余儀なくされて気の毒なことになるケースが多いのです。
離婚に応じたくない妻は、高額の婚姻費用を払ってもらえるならのんびり構えることができます。一方の男性側は、高収入であれば高額の婚姻費用を払わざるをえなくなるので離婚は急いだ方がいいのです。こういった当事者双方の立場の違いから離婚の合意に至るのに時間がかかってしまいがちなのです。
また、長年勤めてきた会社の退職金がもうすぐもらえると思った頃に、妻に離婚を突き付けられる場合もあります。妻は退職金も半分くださいと言ってくるでしょう。「えーっ。退職金は渡したくない!!」と思う男性、ごもっともですが残念ながらこれも免れられない場合があります。
このようなケースにつきましても、全力で戦いますのでまずはご相談をお勧めします。