1 設立3年で年商約10億円企業
アンビション(本社・東京都目黒区)という会社ご存じですか?
同社は、賃貸仲介業を営む不動産会社ですが、設立後わずか3年で年商約10億円の企業に成長したそうです。今期は年商約16億円を見込んでいるとか(全国賃貸住宅新聞、2010年2・1、No910)。この不景気の中すごいですよね。
社長(清水剛氏)も36歳と大変若く、やり手のベンチャー社長のモデルですよね。おまけに、全国賃貸住宅新聞に掲載されていた写真のお顔を拝見すると、これがかなりのイケメンじゃないですか!羨ましいかぎりです(笑)。
同紙によると、アンビションは都内に6店舗を展開し、従業員も約70名いるそうです。就職の厳しい中で社会に貢献してますね。こんな短期間でこれだけ新たな雇用を創出しているのは立派です。また、年間の成約件数も3800件に及ぶそうです。
2 ルームピアを買収
このアンビションが、本年1月29日、ジョイント・ルームピアを買収して完全子会社化することに成功しました。
ルームピアは、都内などで5店舗を展開している賃貸仲介業者で、従業員が約30人いるそうです。この会社を買収したことによって、アンビションの店舗数は、6店舗から11店舗に急拡大することになります。
もっとも、リームピア自体は、この買収時点では赤字経営の会社です。まあ、友好的M&Aの多くはそうですよね。成功している会社が傾きかけている会社を買収するというのはよくある話です。ちなみに、ルームピアの親会社のジョイント・コーポレーションは、2009年6月に会社更生手続きを開始しています。親会社が法的整理に及んでいたわけですから、ルームピアの財務状況も推して知るべしだとは思います。
その意味ではいいことばかりではないので、課題も残っていますよね。
でも、買収のための資金調達は、ほとんどが内部留保の取り崩しのようです。破竹の勢いで成長する新興企業の割に堅実経営であるのには感心します。アンビションの今後の展開が楽しみですね。