消費者金融大手のアイフルが、9月18日、事業再生ADR手続きの申請を行うと発表しました。
事業再生実務家協会は、仮受理扱いとしているそうです。
アイフルが事業再生ADR手続きに踏み切った主な原因は、
1)2006年以降急激に増大したいわゆる過払金返還請求により、多くの資金を返還に当てなければならなくなり、貸付残高が大きく減少したこと
2)2006年4月14日の金融庁による行政処分による影響で、企業ブランドが大きく傷ついたこと
3)2008年以降、サブプライムローン問題やリーマンショックなど、金融不安を起こす大規模な事件が発生し、資金調達市場が著しく悪化したこと
にあるのではないかと思われます。
ところで、現在アイフルは、過払い金返還のための資金調達に奔走しているものと推察されますが、過払い金請求をしている消費者は膨大な数に及びます。
果たして、事業再生ADRが事業再生スキームの選択肢として適切なのか甚だ疑問です。
将来的には、民事再生手続きに移行する可能性もあるのではないでしょうか。