さてさて、つい先日このブログでも書きましたが、S&Pが、12月15日、武富士の格付けをCCからSDに引き下げました。

 理由は、武富士が転換社債の一部減免や返済猶予を伴う条件変更を行ったためです。このような条件変更は、債務の一部が不履行状態にあることを物語っているからでしょうね。

 でも、物事には2面性があって、一部の債務が不履行状態になったことにより、キャッシュ・アウトがその分減りますので、一定限度、武富士の財務状況が改善されるという側面もあるわけです。この点については、S&Pも予め念頭に置いており、16日には、再度、武富士の格付けを設定し直しますよと言っていたわけです。

 そうすると、武富士が実施した転換社債の条件変更が武富士にとってよかったのかどうかは、

 転換社債の条件変更に伴う格付け下方修正圧力(マイナス要因)
 財務改善に伴う格付け上方修正圧力(プラス要因)

 この2つの和が結果的にプラスになるのかどうかで決まると言ってもよいでしょう。

 では、今回の財務完全により、S&Pは、どのくらい武富士の格付けを引き上げたのでしょうか。

 毎日新聞の報道によると、S&Pは、武富士の格付けをSDからCCCに引き上げました。そうすると、

 転換社債の条件変更  CC→SD
 財務改善        SD→CCC

 ということですので、下方修正圧力のほうが上方修正圧力を上回ったことになります。ダブルCよりもトリプルCのほうが格付けは悪いですからね。

 このような結果を見ると、武富士の今回の処置は、本当に武富士のためになったのか大きな疑問が残ります。

 そして、今後も過払い請求が続くはずなので、またSDに下がる日もそう遠くはないかもしれません。