ノリピーが不起訴になる可能性が出てきたそうです。
まず、自宅から発見された覚せい剤。実は、0.008グラムという微量の覚せい剤だったようです。この量は、使用後のカスをかき集めたようなもの。
通常、起訴価値がある所持量は、0.03グラム以上とも言われております。
しかし、これは実務の運用であって、法律上起訴できなわけではありませんし、裁判所が有罪にできなくなるわけでもありません。
ちなみに、私が若いころに経験した覚せい剤事犯の弁護事件で、覚せい剤が入れてあったビニール袋のパテの内側に付着した覚せい剤で起訴されたという事件がありました。
パテ自体はカラです。でも、ビニールの内側にちょっとだけ付着したものが残りますよね。それだけで、所持罪で起訴されたんです。
あの時も、確か0.008グラム前後だったと記憶しています。
私は、起訴価値がないことを主張し、所持罪について無罪を主張しましたが、裁判所には退けられ有罪となりました。
なので、ノリピーが絶対に起訴されないかというと、そう断言はできませんが、不起訴の可能性もあり得ます。
では、覚せい剤の自己使用罪はどうでしょうか。
私は、前回のブログで、「ノリピーが逃亡したのは、覚せい剤が検出されないようにするためではないか」と書きました。
前回も書きましたが、尿検査で覚せい剤が検出されるのは、採尿の数日前までに使用した覚せい剤です。ノリピーは、6日間潜伏していたので、覚せい剤が検出されなくなる可能性がありました。
そして、私の予想通り、今日、覚せい剤は検出されなかったことがテレビで報道されていました!
そうすると、自己使用罪も不起訴……。
もしかして、20日の勾留満期で釈放される可能性も出てきました。