車を運転して道路を走っていると、時折、道路上にカメラのような機械を見かけることがあります。何も知らない人の場合、速度取締りの機械だろうかと思いがちなアレです。

 ああいった機械は、どのような目的で設置されているものなのでしょうか。

 まずは、無人式の自動速度違反測定器です。ネズミ取りとか呼ばれるものです。オービスという呼び方は、調べると商標・商品名であり、このような測定器一般に用いられる名前ではないとのことです。(これも、商標の普通名称化の例でしょうかね。)

 広くて交通量の少ない快走路をいい気分で飛ばしていると、赤色フラッシュが光るのを見てへこんでしまった・・・、このような経験を持つ方もあるでしょう。

 次に、自動車ナンバー自動読取装置というものがあります。一般には、Nシステムという名称で知られています。小説やドラマで、逃走車の経路を割り出す場面でよく出てくる機械です。通過する車両のナンバーを撮影、記録し、検索をかければ機械がデータの照合を行なって、すぐに走行経路が割り出せるといいます。

 旅行時間計測システムというのもあります。これは、Tシステムとも呼ばれます。通過する車両のナンバーを特定ポイントで機械が記録し、その先の別のポイントで再度機械が記録する。その時の時間差を解析し、道路状況や移動にかかる時間を予測するものです。高速道路などで、「○○~○○間渋滞により予想到達時間○○分」といった情報が出るのは、この機械の効果です。

 他には、過積載監視システムというものもあります。これは、大型トラックなどを撮影し、荷物の過積載状況が生じていないかを調べるものです。

 道路上に設置される機械としては、自動速度違反測定機が最も知名度があるでしょうが、調べると色々な種類があるようです。私自身はまだ自分で運転をしませんが、なかなか勉強になりました。