こんにちは。今日は今年最後の私の担当ブログの日ですので、ざっくりしたテーマで「交通事故に遭遇してしまったら」について少しお話しします。
1 事故に遭ってしまったら
車に乗っていて事故に遭われたらまずどうしますか?
動転してしまいがちですが、けががあった場合には救急車を呼び、警察を呼ぶ、相手の個人情報(氏名、連絡先、任意保険会社の電話番号←これを聞ければGood!です。)を聞く、自分の個人情報を伝える、これくらいは必ずしてください。
2 事故報告
次に、自分の任意保険会社に「事故報告」をしてください。いつどこで事故に遭い、どんな事故で相手が誰で相手の保険会社がどこかまで伝えられるといいですね。
3 人身事故の場合
(1)おけががある場合(人損)の注意点
上記2の事故報告時には、最初に診てもらった病院、今後通院予定の病院はどこか聞かれると思います。
接骨院、整骨院への通院は注意が必要です。整形外科は病院での「治療」と認められますが、接骨院等の場合には「施術」であるため相手方から「治療費」としての支払いがされるかどうか微妙なケースがあるからです。そのため、あらかじめ「自分は「接骨院」に行くのでその費用も払ってください。」と、相手保険会社に対し確認しておくことをお勧めします。
(2)通院交通費でのトラブル
通院に係る交通費は、原則として公共交通機関を使った料金の実費で支払われます。そのため、タクシーを使用する場合には注意が必要です。保険会社にあらかじめ、どういう理由から公共交通機関ではなくタクシーを使用する必要があるのか説明して了解をもらっておくことをお勧めします。
なお、ご自身の車で通院した場合には、病院までの距離に応じたガソリン代を請求することになります。
4 物損事故の場合
(1)車の修理(物損)に関する注意点
車の修理が必要ならば、修理会社の連絡先等を聞かれます。
よくあるトラブルとして「代車費用」の問題があります。車を常時通勤等に使用していたら修理に出している間‘あし’がなくなり困ってしまいます。このような場合、相手の保険会社に対し、修理期間中の代車費用の請求ができます。
ここでもうひとつトラブルのもとになるのは「修理期間中」という代車が認められる期間の問題があります。修理工場への入荷が遅くなったり、修理しないで新車を購入するような場合にトラブルになることがありますので注意が必要です。
(2)(経済的)全損と言われたら
経済的全損とは、簡単に言えば、修理見積り金額>市場価格の事を言います。この場合、「市場価格」の算定方法が問題になってきます。保険会社からは、レッドブックによる計算上の価格を示されたり、市場流通価格を提示されたりしますが、ご自身が考えているより低い価格の提示をされることが多いからです。
5 弁護士活用のメリット
以上のようなトラブルは、ごく一般的なもので個別の事故に応じた問題はもっと数多く存在します。保険会社によって、あるいは担当者によっても少しづつ対応が違ってきたりします。
相談に来られる方の多くは、色々なトラブルが生じてどうしようもなくなっておられます。もう少し早い段階で相談に来てくださっていればと思うことが多いです。 最近は弁護士費用特約を付保した保険も多くなってきていますので、ご自身の保険の内容を見直してみてください。そしてもしも事故に遭われてしまったら、費用面がクリアできるのであれば、とりあえず、交通事故の事件をある程度数多く取り扱っている弁護士に相談されることをお勧めします。
寒くて車での移動が多くなったり、帰省などの外出で車での移動が多くなる季節でもあります。もしも事故に巻き込まれてしまったらというときに備えてこのブログを書いていますので参考にしてみてください。
今年もあとわずかとなりましたが、皆様が楽しい年末年始をすごせますように・・