こんにちは。弁護士の井上真理です。
弁護士が扱う「一般民事事件」には本当にさまざまな種類のものがありますが、最近増えているものの一つに「ペットトラブル」があります。
最近は、犬や猫などのペットを家族として可愛がり、大切にしているご家庭も多いですよね。
そのような中で例えば、夫婦が離婚してペットをどちらが引き取るかで取り合いになったり、ペット同士を繁殖させ、生まれた子の所有権をめぐってもめることもあります。
また、最近ではペットの医療も発達してきているので、反面、ペットの医療過誤という問題もたびたび発生しています。
そのほか、飼っているペットが他人に噛みつき怪我をさせてしまったようなときに、被害者との間で損害賠償問題になることもあります。
集合住宅における鳴き声や臭いの問題で、近隣トラブルになることも多いようです。
悪徳な繁殖業者から、先天性の病気や感染症をもったペットを引き取ってしまった場合のトラブルなども考えられますね。
法律上、ペットは「物」として扱われるので、当然ながら人間の子どもと同じように考えることはできず、大切な家族として扱ってほしいお客様の気持ちになかなか添えない部分もあるのですが、その中でも、出来る限りお客様の気持ちを尊重できるように弁護士として何が出来るのか、今後の課題だと思っています。
弁護士 井上真理
