基本的に弁護士への依頼に金がかかることは、まあなかなか否定できないかと思います。そのため、せっかく弁護士に依頼をするのであれば、極力いい結果が出るようにしたいと思うのが人情かと思います。
そこで、個人的に重要ではないかと思うのが、依頼者と弁護士との協力、協働、役割分担です。
トラブルに向き合うことが好きな人間は、そうそういないでしょう。多くの人は、せっかく弁護士に依頼をしたなら、後は任せきりにしていい結果だけを待ちたいと思うのではないでしょうか。
ただ、弁護士が十分に活躍するためには、弁護士の方からも依頼者に協力してもらわなければならないことが多く出ます。
弁護士は、トラブルの法律的な解決のため、方針を立て、ポイントを絞って資料を手配し、書面を書き、手続きをとり・・・といろいろな作業をします。ただ、大本となる生の材料の調達(事実の確認、資料の収集など)については、弁護士単独で十分に行うことが難しい場合が多くあります。
そもそも当事者しか知らないことについては、面倒でも話を聞かせてもらわなければなりません。(立て込んでいるときには、日が暮れてから話を聞かせてもらうこともあります。)資料についても、よそからの取り寄せの場合は個人情報保護だの何だので依頼者本人に取り寄せてもらう方が早い場合が多いですし、依頼者の手元にあると思われる場合には探してもらうことも多いです。
このように、弁護士への依頼後も、依頼者には何かと協力をお願いすることとなります。
それでも、私の個人的感覚では、依頼者の方に快く協力していただいた場合の方がいい結果の出ることが多かったと思われます。
依頼に伴う高額の出費、できるだけ活かしたいでしょう。そのために、面倒だと思われるかもしれませんが、とりあえず弁護士に協力していただければと思います。