ニュースやワイドショーでも最近盛んに取り上げられているマイナンバー制度、間もなく運用が開始されます。運用開始に先立ち、今は個々人への番号通知がなされている段階です。
通知を開始すると聞かされた時期が過ぎ、今のところうちにはそれらしきものが来ていませんが、どうやら自治体ごとに配達時期が予め定められていたようです。先日テレビで見たところでは、北日本の方に通知が開始されている自治体が多かった印象でした。
さて、そのマイナンバー、忙しくて世の中の情報に疎くなっているせいもありますが、いまだに「何なのかよくわからん」ところがあります。政府広報の周知情報を見たところ、さしあたり社会保障と税に関して、複数の機関に分かれている個人情報に横断的な紐付を行ない、それを一つの番号で管理するというようなものなのかと印象を受けました。将来的には民間利用も範疇に含められるようで、元々対外的な、外部利用を念頭に導入された制度なのかと感じます。
とりあえず、雑多な自己情報の利用・管理が簡便になり、各種お役所的申請や手続きの利便となるなら、助かる面はあります。
一方で、盛んに言われているのが漏えい、悪用のリスクです。とりあえず、ここです。本体がよくわからないので、リスクといってもこれまたよくわかりません。色々といわれていることのうち、どれが実際に生じうるものであり、どれが現実化しうる問題点であるのか。
制度自体が情報の外部利用を念頭としたものなら、真っ当な利用と漏えいとの違いは何なのか。どこような手続に対してナンバーを開示するのであれば問題がないのか。その辺がわかりにくいので、徒に不安感ばかりあおられたり、それにつけこんだ詐欺騒動が生じたりするのではないかと思います。
ともあれ、ゆえあって導入が決まったであろうこの制度。用いるのであるなら精々使いよいものであってくれればと願います。