今回は、個人賠償責任保険と自転車事故についてお話します。
 交通事故ブログなのにもかかわらず、自転車事故なんてお門違いだろうと思われる方もいるかもしれません。

 法的には、自動車事故であろうと、自転車事故であろうと損害賠償の額の導き方は同じです。
 単に、自転車事故の方が、自動車事故に比べて、類型的に被害者の被害の程度が小さいだけです。

 すなわち、自転車で歩行者を仮に死亡させてしまった場合は、自動車事故の際に支払わなければならない、損害賠償額と同額の損害賠償をしなければならないのです。

 しかしながら、自転車事故の場合は、自動車保険や自賠責保険の適用が通常ありません。
 また、自転車保険の普及率は非常に低いのが現状ではないでしょうか。

 では、仮に自転車保険未加入者が自転車事故で損害賠償を支払わなければならなくなったとき、保険による、支払いの可能性はないのでしょうか。
 答えは、もうお分かりだと思いますが、個人賠償保責任険により保険金が支払われる可能性があります。

 個人賠償責任保険は、最近では単独で商品化されていることは稀だと思います。
 しかし、個人賠償責任保険は自動車保険、火災保険、傷害保険、クレジットカード等、様々な保険やサービスに附帯されています。  (最近では、携帯電話のサービスにまで附帯されているみたいです。)

 思いもよらぬところで個人賠償責任保険に加入していたということはよくあります。
 保険会社への保険金の請求も時効があるのでうかうかしてられないですよ。

 そのため、自転車事故を起こしてしまった場合は、あきらめずに今まで加入している保険等、何かに個人賠償責任保険がついてないか、すべてのサービスをもう一度確認してみることをお勧めします。