こんにちは。最近寒い日が多いですね。みなさま体調はいかがでしょうか。
 さて、今回も前回に引き続き、芸能関係のお話しです。(前回の記事「芸能人の移籍トラブル。事務所は移籍後の活動を制約することができるのか」)

1 芸能人は「労働者」なのか?

 芸能人というのは一般人と異なりとても華やかで自由なイメージがありますが、法律的にみて、芸能人というのはどういう法律的根拠に基づいて活動しているのか、不思議に思うことはないでしょうか。直感的に考えて、芸能人と会社員は異なるような感じがしますよね。

 一般人の生活は、毎日、ルーティンとして会社に行き、働いて、帰ってくるという繰り返しの人が多いと思いますが、普通、どこかに勤務して働いて、収入を得るという生活をしている人は、「労働者」という枠組みに収まります(労働基準法上の労働者の定義は、「職業の種類を問わず、事業又は事務所に使用される者で、賃金を支払われる者をいう」とされています。)。
 芸能人はこのような「労働者」といえるのでしょうか。