明けましておめでとうございます。

 年末年始のお休みで、しばらくブログをさぼってしまいました。
 このたびのお正月はタイのバンコクで過ごしました。観光ではありませんよ。お仕事です(笑)。友人の弁護士がタイで仕事をしているのでいろいろと情報収集してまいりました。また、タイの法律事情もちゃんと調べてきましたよ。さらに、バンコクJETROでも情報収集してきましたし、チュラローンコーン大学のロースクールも訪問してきました。今後、タイ投資の分野もどんどん強化していく予定ですので、タイのロースクールにもうちの弁護士を留学させたいと考えてます。

 さて、今回は新年最初のブログということで、軽いタッチで始めたいと思います。タイで収集したビジネス情報は次回のブログで書きますので、今回は気軽に付き合ってください。

1 タイのタクシー

 ある日、タイでタクシーをひろった時のことです。
 助手席辺りに運転手さんの名前が記載してあり写真が貼ってあるプレートがありますよね。日本のタクシーと同じです。
 それを見たら、写真の運転手さんがめちゃめちゃ格好良かったんですね。実物とかなり違うんです。

 たぶん、若いころの写真なのだろうと思ったのですが、私は冗談まじりで、

 「この写真ずいぶんハンサムじゃないか。別の人の写真じゃないの?」

と笑いながら言ってみたんです。そうしたら、その運転手さんから驚く回答が返ってきました。

 「そうだよ。これは俺の写真じゃないよ。友達の写真。」

 何だそれ?それじゃ写真を掲載している意味ないじゃないか。修正写真ならともかく友達の写真だなんて。でも、何でそんなことするんだろう。運転手さんの答え方から推察して、私の冗談にのってくれたというよりは、真面目に答えている様子でした。たぶん、友達の写真なんだと思います。

 私は、「なんでそんなことするんだ?」と聴いてみたのですが、教えてもらえませんでした。人の良さそうな運転手さんだったんですが、別人の写真だなんてちょっと恐いですよね。

2 タイの中級ホテル

 私の知人もちょうど仕事の関係でバンコクを訪れていたので、事前に聴いていた宿泊先のホテルを訪ねました。

 ホテルの受付で知人が宿泊していることかどうか確認すると、驚いたことにそんな人は宿泊していないと言うんです。
 そんなバカな、ここに宿泊しているはずだ、と思った私は、宿泊者名簿を見せてもらいました。

 すると、何度も確認してみましたが、やっぱり知人の名前は見当たりませんでした。

 すると、今度は別の受付女性が出てきて、「その日本人のお名前もう一度言ってもらえますか」というので、知人の名前を言うと、

 「ああ、その人でしたか…。その人なら××号室に宿泊されております」

と言うではありませんか。やはり知人はそこに宿泊していたのです。

 不審に思った私が、「なぜ、宿泊者名簿に記載がないのか」と質問すると、何とその女性は、

 「ああ、そのお客様の名前と部屋は私の頭にしっかり記憶してありますから大丈夫です」

と言うではありませんか!。何だそれ?それじゃ、宿泊者名簿の意味がないではないか…。

 しかし、まあ何といい加減なのでしょう。皆さん、タイで滞在される時は、ケチらないで5つ星のホテルにしてくださいね。

3 タイのカウントダウン・クルージング

 さて、ここまではどちらかというと、タイのイメージダウンになるような話が続きましたが、ここで名誉挽回。タイの優れたホスピタリティーを物語るエピソードをご紹介します。

 まずは、私が大晦日に参加したカウントダウン・クルージング。
 これは、タイの有名なチャオプラヤ側を大型クルーザーでナイト・クルーズしながら、新年を迎えようというイベントです。
 そのクルージングが夜8時から始まり、クルーザーの中で、タイの伝統ダンスを見ながら食事をします。食事を終えると、みんな甲板にあがって、そこはディスコ状態。チャオプラヤ側の沿岸にはライトアップされたお寺が立ち並びとてもきれいです。

 さて、ここまではごくありがちなイベント。問題はその先のカウントダウンです。
 12月31日の午後11時50分頃でした。あと10分で新年です。2010年度を迎えます。クルーザーは突然停止し停まってしまいました。動かないクルーザーの周囲に何隻も怪しい小舟がぷかぷかと…。しかも、ライトを消しているではありませんか。う~ん、とても怪しい。何が始まるんだろうとわくわくしていると、ついに2010年1月1日、午前0時です。

 すると、クルーザーを取り囲んでいた数隻の小舟から突然大型花火が打ち上げられました。

 クルーザーと小舟との距離はせいぜい10メートル程度です。そんな至近距離から一斉に花火が打ち上げられたんです!
 もうみんな感動と驚きで大歓声が上がっていました。戦争が始まったのかというくらいのド迫力でしたよ。花火の火花が飛び散ってきて正直熱かったです。さすがにやけどはしませんでしたが…。あんな至近距離で花火を見たのは初めてでしたので大変驚きました。日本ではたいして花火に関心がない私ですが、花火ってけっこうすごかったんですね。
 もし、年末年始をバンコクで過ごす機会があったら、是非参加してみてください。絶対後悔しませんよ。毎年開催されているイベントのようですので、みなさんもチャンスはあります。

 それにしても、タイ人のホスピタリティーは半端ではないです。さすが観光立国ですよね。こんなド迫力のイベント、日本でもやってもらいたいです。

4 タイ国際航空のファースト・クラス

 もうひとつ、タイのホスピタリティーのすごさ。もっとも、これはファースト・クラスの乗客に限られますが、他の航空会社では味わえないおもてなしです。

 まず、機内サービスは特に他の航空会社のファーストクラスと格別違いはありませんでした。水平に倒れるシート、おいしい機内食、ワインサービス…。まあ、ここまでは、どこの航空会社でもファーストクラスであれば提供されるサービスだと思います。

 感動したのは、飛行機を降りてから(到着時)と飛行機に乗るまで(帰国時)のバンコクの空港内のサービスです。まず、ファーストクラスの乗客には、1人ずつバトラーがついてくれますので、荷物を持って移動する必要がありません。しかも、搭乗ゲートまでカート(自動車)で移動しますので、歩きません。
 また、チェックイン・カウンターが別のところに設けられ、豪華でした。他の航空会社だと、エコノミークラスの横に、ビジネスクラスとファーストクラスのカウンターが設けられていますよね。でも、タイ国際航空はチェックイン・カウンターからして別格でした。

 そればかりではありません。バンコクの空港では、タイ交際航空のファースト・クラスだけ、入国・出国審査がファースト・クラス専用カウンターで実施されるんです。そもそも、国際線が2時間前のチェックインを要求するのは、あの入国・出国審査に時間がかかるからだと思います。特にピーク時はすごい行列ですよね。おまけに、入管の職員はつまらなそうに、ちんたら仕事をしていてなかなか進まない、なんて経験ありませんか?イライラしますよね。ファースト・クラスの乗客も例外ではありません。
 でも、タイ国際航空のファースト・クラスでは、この行列に並ばなくていいですよ。これはかなり快適ですよ。
 私なんか、帰国するとき、チェックインしたのがフライトの45分前でしたが、タイ国際航空のファーストクラスならあわてる必要がありません。

 最後に、ファースト・クラスのラウンジ。これもすごかったです。何と、個室なんですね。こんなの初めてでした。他の航空会社ではなかなか体験できないと思います。

 これがサービスですよ。JALのみなさん。航空会社が提供するサービスは、機内だけではありません。空港内を如何にして快適に過ごすか、これが顧客のニーズです。飛行機を降りたらあとは知らんというのではだめですよ。
 でもこれも、タイならではのホスピタリティーなのかもしれませんね。