1 歴代内閣支持率
今回の政権交代で鳩山内閣の発足当初の支持率は、予想通り高いようです。毎日新聞の調査によると、その支持率は77%に達したそうです(2009年9月18日付毎日新聞朝刊)。
それにしても、77%はすごいですね。最初の支持率がこんなに高いと鳩山さんも民主党も相当のプレッシャーでしょうね。普通に考えれば、77%からさらに上昇する可能性よりも、段々下がって行く可能性のほうが高いでしょうから。
でも、これは歴代内閣の発足当初の支持率としては、過去最高ではありません。同じ毎日新聞に歴代支持率が記載されていたので、ここで紹介したいと思います。
内閣支持率トップ5
内閣発足時 支持率
1位 小泉内閣 2001年4月 85%
2位 鳩山内閣 2009年9月 77%
3位 細川内閣 1993年8月 75%
4位 安倍内閣 2006年9月 67%
5位 橋本内閣 1996年1月 59%
なるほど…。前回の小泉さんの郵政選挙後の内閣支持率が一番高かったんですね。確かに、刺客を送り込んだりして盛り上がりましたからね。
今回の鳩山内閣の支持率は堂々2位です。国民の期待の高さが分かりますよね
2 内閣支持率の傾向
このトップ5の内閣支持率を見て、何となく法則のようなものが見えてきました。それは、変革を錦の御旗にして勝利した政党の内閣支持率が上位3位を占めている点です。
小泉さんは、郵政民営化を掲げ、自民党内の守旧派と戦い、民意を問いました。
鳩山さんも、政権交代を掲げて選挙を戦いました。自民党、特に麻生さんにさじを投げた国民が変革を求めたわけです。
細川さんもそうです。あのときも、政権交代を目標に、自民党VS非自民党という対立構造における選挙でした。
4位の安倍さんと5位の橋本さんの人気はちょっと分かりませんが、しいてこの2人の共通点を指摘すると言えば、政治家にしては珍しくハンサムという点ではないでしょうか(笑)。この2人、マダムには人気高そうですしね。
3 鳩山内閣支持の理由
前掲の毎日新聞の報道によると、鳩山内閣の支持理由は、「政治のあり方が変わりそうだから」が77%で大変高く、「政策に期待できるから」はわずか15%だったということです!これは重要なメッセージだと思います。
私も民主党に1票を投じましたが、民主党のマニフェストは評価していません。ばらまき観が強く、むしろ問題があるとさえ思っています。
それなのに私が民主党に投票したのは、まさに政治の仕組みを変えてもらいたいという期待があったからです。
世論調査を見る限りでは、私と同じような投票行動をとった有権者が大変多かったということです。
政治家は、国民を愚民として見る傾向があるのか、選挙で勝つためにリップサービスをふんだんに活用し、できもしない約束を公約に掲げることがありますが、そんなことをする必要はない、国民も捨てたもんじゃないということです。国民に迎合するような選挙戦術をとることが選挙必勝の秘訣ではないということですよね。
民主党のマニフェストにも問題はありますが、今の自民党は、政党自体に問題があるんです。国民はそのように感じて民主党に期待したのではないでしょうか。