いや~、ノリピーの逃亡には驚きました。

 私個人としては、夫の覚せい剤にショックを受けて、子どもと無理心中でもしてるんじゃないかと、いや~な予感がしていたんですが、予感が見事にはずれてよかったです。でも、ノリピーも覚せい剤をやっていたなんて、少しショックです。

 私も若いころは、刑事裁判の弁護人もけっこうやりました。薬物事犯、特に覚せい剤事犯はとても多く、窃盗の次に多いのは覚せい剤ではないかと思います。

 でも、ノリピーは、なぜ逃げたのでしょうか?弁護士と一緒に出頭したところを見ると、弁護士に相談はできた環境にあったと思います。
 覚せい剤事犯は、営利目的所持でなければ、初犯は懲役1年6月、執行猶予3年が相場です。公訴時効が成立するまで逃亡生活するくらいなら、とっとと捕まって裁判を受けて、執行猶予で出てきた方がましです。
 逃亡したために裁判所の心証を悪くするくらいなら、早く逮捕されたほうがいいと思います。

 それなのに、ノリピーは、なぜ逃亡したのでしょうか。

 ここからは私の推測ですが、ノリピーは覚せい剤の自己使用罪で処罰されることを避けるために逃亡した可能性があると私はにらんでいます。

 ノリピーの自宅から覚せい剤が発見されましたが、これは覚せい剤の「所持罪」に該当します。
 しかし、もしすぐに逮捕されて採尿検査を受けて覚せい剤が検出されたら、覚せい剤の「自己使用罪」に該当してしまいます。
 つまり、ノリピーは、所持と自己使用の2つの罪で処罰されてしまいます。

 でも、逃亡してしまえば、自己使用について警察は証拠をおさえられなくなる可能性があるんですね。
 というのは、犯人の年齢や体調にもよりますが、尿検査による覚せい剤反応って、検査の数日前までに使用した覚せい剤しか検出されないんです。  逆に、尿検査で覚せい剤反応がでると、逮捕直前に覚せい剤を使用したことがあることの証拠になります。

 健康で新陳代謝がいいと、長期間覚せい剤が体内に残っていることはありません。新陳代謝なので、ある程度コントロールできます。例えば、何日も温泉につかれば、覚せい剤の毒素が体外にでてしまうスピードも速まると思います。
 温泉でなくても、たとえば、ぬるま湯のお風呂に1日何回も入ることで、新陳代謝がよくなるという話も聞いたことがあります。

 ところで、ノリピーは、逃亡中に何をしていたんですかね。
 逮捕された以上、今頃は当然採尿検査を受けているはずですから、もうすぐ分かると思います。
 果たして覚せい剤が検出されるのかどうか……。