1 売掛金の特定の困難性

 債務者が債務を履行してくれない場合、債権者は、債務者の第三債務者に対する売掛金を差し押さえることができますが、実務的にはあまり利用されていないと思います。
 その最も大きな理由は、差押えの対象となる売掛金の特定が困難である点にあります。
 そのことを、差押債権目録の記載事項(売買代金の例)で確認してみましょう。