相談内容

 マンションの入居者から、最近、マンションの1室が日々出入りする人が変わっているような様子であり、不安であるとの申し出がありました。
 近年、民泊の活用などが謳われており、もしかすると賃貸人に無断で民泊として利用しているのではないかと疑っています。
 賃貸人として、無断の民泊利用は、どのように対応したらよいのでしょうか。

回答

 民泊の活用は現在一部の条例が定められている地域を除いてまだまだ準備段階ともいえる状況です。賃貸人や周囲の入居者にとっても、どのような利用がなされるのか不安を感じることがあることは否めません。

 無断で民泊に供されているような様子が見受けられる場合、Airbnbなどの民泊の仲介を行っているサイトに自身の物件が掲載されていないか確認してみる必要があります。そして、民泊を実行していることが確認できた場合には、賃貸人としては、これを止めさせたいのか、それとも許容するのかを決断する必要があります。法的に整理すれば、賃貸人の立場として、不特定多数の人物に対する転貸借契約を許容するか否かということです。当然ながら、不特定多数の人物に対する転貸借契約を許容することには、様々なリスクも伴います。