ある朝、1人暮らしなのに誰かに起こされました。
そこには数人の警察官がいて、私を起こした警察官以外は何やら私の部屋を乱暴に物色していました。
寝ぼけた私には何が何だか理解できません。矢継ぎ早に警察官は、私に何やら紙切れを少しだけ見せられ、そのまま自宅が荒らされ続けました。
だんだん自分が何かの犯罪の疑いを掛けられ、捜査がされているのだと理解できましたが、その頃には、部屋の捜査が終わり、一方的に「●●をもっていくぞ」と言われるとともに、警察へ来て話を聞かせて欲しいといわれました。
何ら悪いことをしていないのでついていくことにしました。しばらく取調べが行われましたが、その内容は酷いもので、「お前、何かいうことはないか?」「●●を知っているか?」「●●へ行ったことはないか?」「そんなだからお前はダメなんだ」「馬鹿!」「ぼけ!」「自分から話せ」「認めたら不起訴になるのになぁ」などと怒鳴られ続けました。
「任意なら帰らせて欲しい」「弁護士に頼みたい」と言ってはみたものの、「任意だけどだめだ」「もう遅い」「弁護士は金が欲しいだけだ」「弁護士の言う通りにしたら罪が重くなるぞ」「正直に話したら助けてやる」「弁護士もお前の言うことなんか信じてくれないぞ」「白状しろ」といって、弁護士に依頼させないように言ってきました。
その後、逮捕が繰り返され、2カ月程捕まったまま取調べが続きました。私は、何度も無罪を訴えましたが、全く聞いてもらえず、「嘘をつくな」「認めなかったらいつまでもとりしらべてやるからな」「ご両親が可哀想だ」「いい加減にしろ」と自白を強要され続けました。
結果、「証拠があるなら私がやったんでしょう。」と認めてしまいました。執行猶予はついたものの有罪でした。
この話を読んでどう思われましたか?
いまどきこんな捜査はないだろう・・・・
なかにはこんな捜査がされるのかもしれない。
この手の捜査は珍しいものではありません。接見に行くとこれとほぼ同じような捜査がされたと多くの被疑者が話します。まだまだ警察の捜査手法は自白偏重主義ですし、法令は遵守されていないのが現状です。とにかく、警察からお呼びがかかったら弁護士へ連絡することを忘れないでください。