「一口に申さば、御家を一人して担ひ申す志出来申す迄に候。同じ人間が誰に劣り申すべきや。惣じて修行は、大高慢にてなければ役に立たず候。我一人して御家を動かさぬとかからねば、修行は物にならざるなり。」
上の文章の「御家」を「会社」に、「修行」を「仕事」に置き換えて現代文に訳すと、次のような感じになると思います。
「一言でいってしまえば、(心構えとしては)会社を一人で支えてやるくらいの志を持てばよいのである。同じ人間が誰に劣っているというのか。そもそも仕事というものは、大高慢にてかからないと役に立たない。自分一人で会社を動かしてやるくらいの気持ちでないと、仕事はモノにならない。」
こういう人って、組織の中でたまに現れますよね。うちにもこういう人いますよ。
そして、こういう姿勢で仕事をしている人って、成長がものすごく早い。
しかも、こういう逸材はそう多くはないので、組織の中でたちまち目立つ存在になります。なので、出世しない理由が見あたりません。
これができれば、出世なんて実に簡単なんだろうなあ。