これは徳川家康の家臣で、酒井忠次という人の家紋です。確か、戦国時代に家康の家老職にあった人だったと記憶しています。

 この家紋は剣片喰といって、3つのハートマークみたいなやつは、片喰という雑草だそうです。繁殖力がある雑草なので、子孫繁栄を意味するため、武家に好まれたそうです。
 そして、その間からにょきっと3本飛び出しているのが剣です。剣は言うまでもなく、武家を象徴します。
 この家紋は、武家社会で好まれて室町時代に流行ったそうです。


 実は、うちの家紋も同じ剣片喰です。

 但し、うちの家紋は「丸に剣片喰」という家紋で、上の写真の家紋の周りを円が囲んでいるかたちのものなので、正確には異なります。

 この家紋を見ていると、子どもの頃を思い出します。

 わが家の仏壇にはこの家紋がばっちり刻まれていて、朝起きて顔を洗ったら、般若心経のお経をやらされました。だから、今でも般若心経は覚えています。
 これをやらないと朝飯を食べさせてもらえないんです。ひどいでしょ!児童虐待ですよね。だから、この家紋を毎朝見る羽目に…。

 お陰で般若心経と一緒に、この家紋もばっちり頭の中に刻み込まれてしまいました。