今日、東十条にある朝鮮高校（正式名称は、東京朝鮮中高級学校）で、アマチュアボクシングの公式戦（今回の試合は国体の予選です）がありました。

　ボクが所属する八王子中屋ボクシングジムの友人が数名出場していたので応援に行きました。

　朝鮮高校が試合場所を提供しているだけで、朝鮮高校が主宰する大会ではありません。あくまでも国体の予選です。

　メインは高校生の試合でした。一部大学生の試合もありましたが、ほとんどが高校生でした。

　いや～、それにしてもレベルの高さには驚きました。

　ボクは、プロボクシングの試合観戦もよくするのですが、下手なプロボクサーよりも技術力が勝っているのではないか、と思えるような高校生もたくさんいました。ボクみたいな素人が言うのも何ですけど、4回戦、6回戦どころか、8回戦（A級ライセンスのプロボクサー）クラスに相当するような高校生もいました。
　もちろん、ヘッドギアをしているという違いはあるのですが、こういうボクシングエリートが将来世界を狙うボクサーになるんだろうな、と思います。
　もっとも、ほとんどが大学に進学し、普通の企業に就職するんだと思います。プロボクサーとして飯を食うのは大変ですからね。

　スポーツの世界では、プロはアマチュアよりもはるかにレベルが高いと思われがちですが、ボクシングの世界では少々事情が異なります。

　プロボクサーになっても、経験できる試合は、年に数試合程度、ヘッドギアをしていないこともあって、あまり試合の頻度が多いとカラダを壊してしまうからです。

　ところが、高校生のボクシングの場合は、50試合以上経験しているなんていう選手も珍しくありません。
　アマチュアの場合は、プロと比べて試合経験が格段に多いんです。

　例えば、高校生のインターハイなんかだと、トーナメント制でやるために、下手に試合で勝ってしまうと、翌日も試合なんていうことがあります。
　2日続けて試合なんて、プロではありえませんから。決勝戦まで登ってしまうと連日試合ですからね。ヘッドギアをしているからとは言え、すごい話しです。

　ボクが通っていた高校にはボクシング部がありませんでしたから、部活でボクシングをやろうなんて思ったこともありませんでした。

　今、もし高校生に戻れたら、ボクシング部がある高校に進学すると思います。

　ボクシングって、それくらい奥が深くて楽しいですよ。