猪瀬都知事の辞職にともなって、都知事選が行われることになりましたが、おもしろくなってきましたね。
我が弁護士会を代表して、元日弁連会長の宇都宮弁護士もご出馬ですが、段々知名度あがってきましたね。
でも、社民党・共産党が推薦なんですよね。
ボクは宇都宮先生を個人的には存じ上げないのでよく知らなかったのですが、社民党・共産党の推薦と知って、
「そうか、思想的にはそっち方面の人だったんだあ…」
と感じてしまったのはボクだけでしょうか?
また、そっち方面の人が日弁連の会長をやっていたというのも、何だか世間から誤解されそうで、ちょっと嫌だなと思ってしまいました。
社民党と共産党の関係者の皆さん、ごめんなさい。
ボクは、残念ながら、左翼思想には与できません。
弁護士としては、”人権派”のつもりなんですけど…。
そんなことより、今回の都知事選の何がおもしろいって、自民党と民主党が推薦している桝添さんの対抗馬として、小泉元首相の強力なバックアップの下で、細川さんが出馬することです。
同一候補者に自民党と民主党が相乗りしているところなんか、よくある話で選挙をつまらなくする要因なんですが、自民党出身者でしかも首相経験者である小泉さんがその対抗馬を用意しているんだからまさに喜劇です。
つまらない選挙を楽しませてくれますよねえ。
まるで、平成の高杉晋作です。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」でしたっけ…。
それにしても、小泉さん、その”我が道を行く”姿勢大好きです。
息子さんが自民党にいましたよね。息子さんもお立場上、さぞかしお困りだったのではないかと察します。
「オヤジ、またやってくれたか…」と思っているのではないでしょうか。
「息子は息子、オレはオレだあ」という、小泉さんのそのノリがボクは好きです。
それにしても、”脱原発”というワン・イシューで戦うなんて、小泉さん、やはり選挙上手ですよね。
桝添さんや自民党関係者が指摘しているように、そもそも脱原発って、国政のアジェンダですよね。都知事選の争点にするのは筋違いですよね。
しかも、たったワン・イシューで選挙するなんて、ホントにそれでよいのかとも思います。
東京都って、ほかに何も課題ないんですかね。
ということで、細川・小泉コンビのイシューの立て方は、本当は正しくないんだけれども、選挙戦では上手な戦い方ですよね。
そう言えば、大量の小泉チルドレンを産んだ時の国政選挙も、”郵政民営化”というワン・イシューでした。
あ、ついでに思い出しましたけど、そう言えば細川さんも選挙上手だったような記憶があります。
1993年の国政選挙で日本新党を立ち上げ、連立とは言え、たった1回の選挙で政権を取りましたからね。あの時も確か、ワン・イシューだったような。”反自民”というワン・イシューでしたね。
この選挙上手な2人が組んで都知事選を戦うわけですから楽しみです。
さあて、今回の都知事選では誰に投票しようかなあ。