昨日、5月4日に弟とプロボクシングの試合を観戦してきました。

 弟が所属しているボクシングジム(八王子中屋)の選手が4人も出場していたので、一緒に観に行ったんです。ちなみに、ボクが所属しているイマオカ・ジムの大村さんも出場していました。けっこう注目度の高い試合だったのか、観客席も超満員で、リングサイドには、あの金メダリストの村田選手も観戦していました。そう言えば、村田選手って、プロに転向したんですよね。契約金が1億円だという噂もあります。羨ましい~。

 八王子中屋の選手は、皆さんとても強かったですよ。メインイベントの淵上さんは、残念ながらタイトル防衛戦で判定負けを喫してしまいましたが、それ以外の選手は全員KO勝ちでしたから。ちなみに、イマオカジムの大村さんも2ラウンドKO勝ちでした。以前、新人王戦の時も観戦しましたが、その時よりもメチャ強くなっている感じがしました。おまけに、チョー、インファイターでちょっと驚きました。以前観戦したときのスタイルとは全く違ったからです。

 一番印象に残った試合は、やっぱりメインイベントの淵上×柴田戦でした。すごく勉強になりましたよ。
 新しいチャンピオンとなった柴田選手は、かなりしたたかな戦い方をする選手でした。
 柴田選手は足をよく使う選手でした。フットワークが上手い選手にパンチを当てていくのって、けっこう難しい。
 しかも、駆け引き上手で、淵上選手のボディー・ブローが効いていたかに見えて、あれ、実は効いていなかったんじゃないかとボクは思いました。
 淵上選手のボディー・ブローが入ると、柴田選手がそれをとても嫌がっていて、全身貝のようにブロックを固めるんです。そうすると、淵上選手はチャンスとばかりに接近戦に持ち込んで、ボディーを集中的に攻める。すると、防戦に徹していた柴田選手が突然顔面にフックを浴びせる…という感じで。
 特に、淵上選手は、ガードが下がりやすい選手なので、これがけっこうヒットしちゃうんですよね。
 ボクシングは、やっぱり足を使うことと、あと頭を使うことが大事なようですね。
 そして、ボクが言うのも何ですが、やっぱり”ガードを下げない”というのは基本中の基本なのかも…。

 ベテランの選手の中にはガードを下げて戦うスタイルの選手がたまにいるんです。
 確かに、顔の前にしっかりグローブを置くスタイルよりも、ガードを下げたほうがリズムを取りやすいというのはあります。ガードを下げてリングの中をぴょんぴょん跳びはねると、けっこうリズミカルに動けるんです。
 顔面にパンチが飛んできたらよけちゃえばいい。ガチガチにガードを固めている時よりも、確かに俊敏に動けるので、よけるのが上手な選手はヘッドスリップやダッキングとかに頼っちゃう。

 でも、駆け引き上手な選手と戦うと、よけきるのにも限界があります。実際、淵上選手は、ノーガードの顔面に何発も柴田選手のパンチをもらっていました。

 いずれにしても、この試合は両選手とも、額を切り、顔が血だらけで戦ってましたから、まさに”死闘”でした。

 さすがに、ボクはこの年(49歳)で、あんなボクシングをやる根性はとてもありません。
 でも、早くスパーリングができる程度のスタミナは回復したいですね。