以前このブログでも書きましたが、ボクの弟がジム対抗のスパーリング大会に出場しました。
この写真は、その時に撮影されたもので、弟が所属する八王子中屋ボクシングジムの「アマチュア・ボクシングクラブ」の皆さんです。
後列の一番左で、一人だけ腕組みして写っているのが弟です。
写真見て、すぐに誰が弟か分かりました(笑)。ガキの頃から、写真を撮ると、だいたいこのポーズですから。
弟はスパーリング大会に初めて出場したのですが、前回のブログでも書いたように、2ラウンドでKO勝ちしました。華々しいデビュー戦でした。
でも、アマチュアのルールでは、KOとは言わずに”棄権勝ち”というそうです。
プロボクシングの試合とは違い、アマチュアのルールでは、危険だと思うとレフリーがすぐに止めに入ってしまい、スタンディング・ダウンを取られてしまいます。そして、これ以上試合続行は無理だと判断されると、選手のセコンドからタオルが投げ入れられてしまいます。
タオルが投げ込まれることにより、その選手は試合を放棄したと見なされてしまうんですね。相手にまだ戦意が残っていてもです。だから、”棄権勝ち”(相手が試合を放棄したために勝ってしまった)という扱いになってしまうんです。
試合のビデオも見ましたが、1ラウンドから優勢だったと思います。相手はインファイターで、弟はアウトボクシング・スタイルで戦ってました。弟曰く、相手の選手が22歳という若さだったので、「自分のスタミナを温存するため防御にまわった」ということでしたが、けっこう弟のパンチが当たってましたから。
2ラウンド目では、相手の顔にアッパーが4~5発上手にヒットし、かなり効いている様子が分かりました。実際、このアッパーで、相手はスタンディング・ダウンを取られてますから。
ボクシングの経験がない人には分かりにくいかもしれませんが、アッパーって、技術的にはけっこう難しいですよ。
プロボクシングの試合でも、アッパーによるKOシーンて、あまり観たことがありません。相手は動いているし、小さい顎を下から突き上げるためのタイミングってけっこう難しい。
アッパーが上手だなんて、ちょっと羨ましいですね。
弟の今後の課題としては、たぶんボディー・ブローでしょうね。
相手の選手を観察した限り、ボディーはがら空きでした。顔面のディフェンスに関しては、相手選手もそれなりの技術を持っているように見えましたが、ボディーは無防備でしたね。
ボディー・ブローは、よく「じわじわと効いてきて、相手のスタミナを奪う」と言われますが、ボディー・ブローの真価はそんなもんじゃないと思っています。
ボディー・ブローが上手な選手は、ボディ-・ブロー一発でKOしてしまいます。そんなKOシーンを何度も観たことがあります。
ボディー・ブローも、アッパーと同様に、上手にヒットさせるのが難しいパンチだと思います。
とりあえずヒットさせるだけならば兎も角、クリーン・ヒットさせようと思ったらけっこう難しい。ヒットさせた部位や距離感、それと角度が合わないと、相手をKOするだけのパンチにはなりませんから。
アッパーをあんなに上手に打てるんですから、ボディー・ブローも上手くなると思います。
次の試合も是非、KO勝ち、いや棄権勝と行きたいところです。