弟はプロボクサーではありませんが(というか、ボクの2個下なのでプロボクシングができる年齢ではありませんが)、最近のボクシングジムって運営方針が変わってきていて、アマチュアの練習生の多様化に応えるようになってきています。
皆さんもご存じのとおり、いわゆる”ボクササイズ”というのもその流れです。引き締まったボクサーの体型から、ダイエットの手段としてボクシングを取り入れました。
ボクがボクシングを始めた高校時代は、ボクシングジムと言えば、プロボクサー養成所のようなところで、練習生のほぼ全員がプロボクサーを目指していて、女性や中年オヤジの練習生なんてひとりもいませんでした。
でも、ボクササイズの認知度が高まってから、ダイエット目的の女性の練習生や、健康維持のために来ている中年オヤジの練習生(ボクもそうです)が増えてきた。
多くのボクシングジムが経営難に陥っている今日、プロ志願の練習生だけでは、経営が維持できないようです。そこで、女性やサラリーマンなどのノンプロのニーズに応えるようになってきたんです。
ボクが冒頭で触れた”スパーリング大会”とは、従来から行われてきたプロボクサーの練習目的のスパーリングとは違います。
まさに一般社会人の練習生が集まって、ジム対抗で行われる、非公式のボクシング試合です。
最初は健康維持やダイエット目的でも、ボクシングを何年もやっていると、段々自分の技術を試したくなってきます。シャドー・ボクシングやサンドバッグでは物足りなくなってくるんですね。そして、試合に出るということになれば、そのための準備が必要となってきます。つまり、日常的に練習にスパーリングを取り入れなければならなくなってくるわけです。
ここまで来ると、ボクシングも本格的になってきます。練習中の多少のケガもやむを得ません。
一般の練習生がこんなに本格的なボクシングをやれるほど、ボクシングジムは大きく変わってきたんです。
だからって、恐がる必要はありませんよ。スパーリングを練習に取り入れたり、他ジムのボクサーと試合するのは、あくまで本人が希望した場合だけですので。
しかも、話によると、本人が希望すれば必ず出場できるとは限らず、階級や技術力などで適切な対戦相手とのマッチングができる場合でないといけないようです。
弟も、過去に対戦相手が見つからずお流れになったことがあったそうです。
ボクシングは、一歩間違うと、死者を出してしまう危険なスポーツですから、本人が希望したからと言って、フライ級とミドル級の選手を対戦させたり、技術力があまりにもかけ離れた選手同士を対戦させたりはしないようです。
ちなみに、弟が出場したスパーリング大会では、1ラウンド3分で、合計3ラウンド。グローブも10オンス(プロが使用するのは8オンス)なので、条件としては、プロボクシングの4回戦に近いです。但し、ヘッドギア-を着けますけど。
それにしても、2ラウンドでKOするのは立派です。以前観に行ったオヤジ・ファイトという公式試合では、KOシーンなんて観ることができませんでした。まあ、オヤジファイトは1ラウンド2分、合計2ラウンド制で、ヘッドギア-をするのは当然としても、グローブは16オンスですからね。KOできないのも無理ありませんが…。
ボクもスタミナが正常化したら、スパーリング大会に出てみたいです。