つまり、企業法務事業部所属の弁護士は、企業の案件しかやりません。また、交通事故事業部所属の弁護士も同様に交通事故の案件のみです。
ちなみに、ボク自身は医療事業部に所属しています。
ボクは、弁護士としても法律事務所の経営者としても、医療事件に強いこだわりがあります。
医療事件というのは、弁護士にとって、最も専門性が高く扱いずらい分野です。幅広い医学知識と経験が必要となるからです。
このため、一般民事事件を扱う多くの弁護士が敬遠する分野です。ホーム・ページには、医療事件も取り扱ってますと謳ってあっても、まともな法律相談もできず、よその法律事務所を何軒かまわってうちにたどり着く相談者もいます。
要するに、医療事件を取り扱っていると称する弁護士の多くが、実は医療事件を分かっていない、という実態があるんです。
そのくらい医療事件というのは弁護士にとって厄介な分野なんです。
でも、だからこそやりがいがある。最初はしんどいけど、それを乗り越えれば、高度な専門性のゆえに、どこの法律事務所もついてこれない。所属弁護士が100%医療事件に時間を使っている法律事務所なんて、たぶん日本全国でうちくらいしかないと思います。なので、うちは法律事務所としては歴史が浅いですが、10年もあれば医療の分野で日本一になれる自信があります。いや、自信というよりも確信に近いですね。
皆さんもよくご存じのカーネル・サンダース。ケンタッキー・フライドチキンの創業者ですが、彼の言葉にこんなものがあります。
The easy way becomes harder, and the hard way becomes easier.
簡単なことって、最初はやりやすいけど、みんなできるので競争相手も多く、段々行き詰まっていく。でも、困難な途は、最初は大変だけれども、それを乗り越えれば、まわりに競争相手もいないから、簡単になっていく、という意味なんですね。
会社の経営も法律事務所の経営も同じだと思います。