人間の一生は若きに極まる

   一座の人にもあかれざるやうに

ー 鍋島直茂


 鍋島直茂は、戦国時代に竜造寺隆信に仕えた戦国武将で、主君の隆信が島津との合戦で討ち死にし、その嫡子である政家から禅譲によって主君の座を得、佐賀藩の藩祖となった人です。

 壁書とは、戦国武将が領国を統治していく上で定めた家法を意味します。

 冒頭に紹介したものは、鍋島直茂が定めた壁書に出てくるものです。

 人に対する評価は、若いうちにきまってしまう。だから、若者は、周囲から愛想をつかされないように注意せよ、という意味です。

 確かに、ボクがこれまで見てきた若い弁護士も、だいたい1年目から、立派な弁護士になりそうな人と、そうでない人の見分けがつきます。

 弁護士人生も最初が肝心です。