女房と入籍する前の話ですが、女房と銀座で買い物をしていたときに、ISSEY MIYAKEのスーツが目にとまり、買おうとしたのですが、女房に止められました。
「あなたの年齢ではまだ若すぎて似合わない。」
ボクが女房と知り合った時、ボクは41歳、結婚したのが43歳の時ですから、この時のボクは41歳か42歳です。
40代の男のなのに、「まだ着るのは早いスーツ」なんてあるのか、と不思議に思いました。
しかし、女房が言うには、40代のような小僧?では、ISSEY MIYAKEなんか着ても、無理してるように見えるそうです。
「ふ~ん、そんなもんかなあ…」
あまり釈然とはしないのですが、その時は女房のアドバイスに従って、ISSEY MIYAKE購入は見送りました。
そして、先週の土曜日に、ISSEY MIYAKEと再会。
ボクも49歳、来年は50代に突入。そろそろ許されるだろうと思い、買ってしまったんです。
ところが、お店で会計もすまし、さあ帰ろうと思ったその時に、店員さんがボクに一言、
「こういうスーツを着る機会がおありなんですねえ…」
(ん?それどういう意味だ…)
気になったボクは、店員さんに質問しました。
「ち…ちなみに、どういう機会に着るんですか?」
「パーティーなどではひときわ目立ちます。このスーツの染め方は特殊加工が施されてまして、通常の黒よりも、ずっと黒いんです。周りが黒いスーツを着ていても、周囲に埋もれません。」
(買った後でいろいろ説明すんなよー)
「そ…そうだったんですかあ。パーティーですかあ…」
「ええ、これはパリ・コレクションでも有名な作品ですから…」
(パ…パリ・コレクションって何だ?ISSEY MIYAKEって日本のブランドじゃなかったのか…)
このスーツ、当分着る機会がなさそうです。