正直言って、民主党の分裂は、自民党と公明党にとって願ったもない事態です。
しかも、民主党を分裂に追いやることに成功できたのは、消費税増税法案が可決したからです。そして、消費税増税法案が可決できたのは、民主党案に自民党と公明党がのったからです。
このような筋書きは、自民党にせよ公明党にせよ、予想可能で十分描ける展開です。
したがって、この結末が自民党・公明党の思惑通りであるという読みはあながち間違っていないのではないかと思っています。
ただ、この結末が、自民党・公明党にとって好ましいことは疑う余地はないのですが、一番得をしたのは誰かというと話は別問題です。
思うに、この結末で漁夫の利を得たのは、紛れもなく橋下徹さんです。
民主党から離党した小沢さん一派も、世論調査によれば、不支持が約90%に及んでいるとか…。
民主党が壊滅寸前だとしても、有権者が自民党や公明党を支持するとは到底思えません。
つまり、既存の政党は全滅状態ですから、次の選挙で一人勝ちするのは、橋下さんでしょう。
議員定数の3分の2を越えるland-slide victoryも夢ではありません。
問題は、橋下さんが立候補者をどれだけ立てられるかにかかっていると思います。