弁護士 金 崎 浩 之


1 誕生日について
 今日、5月6日。実は、私の誕生日なんです。47歳になります。
 ちなみに、著名人では、心理学者のフロイトと同じ誕生日です。自分ではけっこう気に入っています。
 実をいうと、私の誕生日にはちょっとしたエピソードがあって、私は5月6日の深夜に産まれたそうなんです。お医者さんは、私の両親に、「せっかくだから、5月5日にしておきましょうか…」と言ったそうです。数時間早く産れたことにして誤魔化せば、私は男の子の節句が誕生日になる…。男の子にとっては、おめでたいでしょう…ということで、お医者さんが誕生日の改ざんを提案したとか。

 しかし、私の父親は頑強に拒否したそうです。その理由がおもしろいんです。私の父親は占いが好きで、占い師に運勢の良い名前をつけてもらうのに、虚偽の誕生日では不都合だという理由だそうです。笑っちゃいますよね。ということで、私の「浩之」という名前は、占い師に選んでもらったそうです。何の占いかは知りませんが…。なので、私の名前は、占いによると最高の運勢の持ち主であるということになっています。私自身は、占いなど全く信じていませんけどね。

2 理想の年齢
 ところで、皆さん、もしある年齢でそれ以上トシをとらなくなるとしたら、何歳で止まってほしいですか?

 私の理想の年齢は、40代前半です。
 なぜかと言うと、30代では社会で大きな活躍をするには若すぎるし、また、50代では体力が落ちてくるので良い仕事ができないと思われるからです。
 ベンチャー企業の社長なら30代でもいいと思いますが、一部上場企業の社長が30代だと裏読みしちゃいますよね。2代目のボンボン社長かなとか、雇われ社長かなとか…。ちょっと実力とは思えない。
 要するに、社会で組織のリーダーとして辣腕をふるうには、それなりの人生経験がないと難しい…。30代ではまだ実力が十分に備わっていないと思います。かといって、あまりトシをとりすぎると、今度は体力が落ちてくる…。良い仕事をするには、それなりのバイタリティーが必要なんです。
 私も40代後半になって、最近体力が落ちてきたのを感じるんです。だから、40代前半がいい…。
 そういえば、ジョン・F・ケネディーが大統領になったのも、40代前半でしたよね。
 なので、もし、不老不死の薬があったら、40代前半で自分の年齢を止めたいですね。

3 良いトシのとり方
 ところで、私もあと3年で50代に突入するわけですが、若いころに戻りたいとは思いません。

 よく、学生時代に戻りたいとか、子供のころに戻りたいとか言う人いますけど、私には信じられません。あんな未熟で無力な時代にノスタルジアなど全くありませんよ。

 私にとっては、今が最高です。30代の時に20代に戻りたいとか、40代の時に30代に戻りたいとか全然思いませんでした。さっき、40代前半が理想だと言いましたが、50代まで秒読み段階となった今、別に40代前半に戻りたいとも思いませんよ。40代前半の頃の私よりも、現在の私のほうが私は好きです。

 このようなトシのとり方は、私にとっては、最高です。過去に戻りたくないということは、成長している証拠ですから…。
 若いころに戻りたいと言う人は、たぶん徒にトシをとっただけだからだと思うんです。人間って、実は、トシをとれば、勝手に成長するわけではありません。人間的な成長なくしてトシをとる人って、けっこうたくさんいますよ。これ、私の人間観察の結論です。みなさんも、周りを観察してみてください。30代なのに子供だなあ、40代なのに子供だなあ、なんて感じる人いませんか?
 「人格」、「能力」、「経験」…。これって、磨けば磨くほど発展するんです。でも、逆に言えば、何も努力しなければ磨かれません。トシをとっても、何の進歩もなしです。ならば、若い方がいいですよね。
 若いころに戻りたくないと思えることは、けっこう自分では満足できる人生を歩んでいるんだなあ、と思います。

 3年後に50代になりますが、過去に戻りたいと思わないような、素敵な50代を迎えたいと思います。