事案の概要
JR西日本は、期間限定で、2009年4月、格安の乗り放題チケット、「西日本パス」を販売していました。
パスは1枚1万2000円から2万円で、4月8日から6月21日までの間に、約18万枚販売されたそうです。これによりJR西日本は、約24億円にも及ぶ収益を得たとか(2009年8月8日付日経新聞朝刊より)。
ところが、この「西日本パス」は、すべての運賃をカバーしているわけではなく、別途運賃や特急料金が必要となる場合があるのに、そのことが適切に表示されていなかったそうです。
そこで、公取委は、販売枚数も多いことや、発生する別料金も少なくないことを考慮し、2009年8月7日、JR西日本に対し、景品表示法違反(有利誤認)を理由に、排除措置命令を出しました。
この排除措置命令に関し、JR西日本は、「厳粛に受け止め、法令順守を徹底する」というコメントを出したようです。