ボクがやった痴漢の事件(ボクが痴漢したんじゃないですよ)のお話をしたいと思います。

 ある男性が自転車の駐輪場で女性の胸をタッチしてしまったという事件です。

 電車の中ではなく屋外だったので、女性が悲鳴をあげて通行人にその場で取り押さえられてしまいました。なので、本当にワン・タッチだけなんです。


 さて、ボクがその男性の弁護人として示談交渉したのですが、その時の被害女性の要求額がナント…。

 100万円

 「あ…。そ、そうですか…」

 いや、もちろん、痴漢は悪いことですよ。痴漢は女性の敵です。というか、ボクたち男性の敵ですらある。
 女のおっぱいやおしりのために人生を賭ける男ばかりだなんて誤解されるのは迷惑千万です。


 ミシェル・フーコーの言葉を借りれば、これこそ「女の身体のヒステリー化」でしょう。

 まさに女のカラダは社会化された性的装置になっています。

 ボクは何とか値切り、50万円にしてもらいました。それでもまだ高いように思います(女性の皆さんごめんなさい)。
 でも、この感覚って重要ですよ。100万円はもちろん、50万円のおっぱいも高いと感じる男は痴漢なんてやりませんから…。

 結果、50万円で示談が成立しました。

 男子たるもの、努々、女性のカラダを無断で触ろうなどと思ってはいけません。