弁護士 金﨑 浩之 

 今日、久しぶりに八王子中屋ジムに練習に行きました。

 ジムのトレーナーの皆さんも、ボクの勝利を知っていたようで、お祝いの言葉を頂きました。

 というか、ボクの試合のビデオも観てくれていたそうで、ちょっと恥ずかしかったです。

 「頑張ったね」と言ってもらえた反面、内心では、「こいつ、こんなボクシングしかできないのか…」なんて思われてないかなあ、なんて。
 ちょっと被害妄想入ってますね。

 さて、試合の光景は弟にビデオで撮影してもらってたんですが、勝ったとはいえ、自分的にはみっともない試合をしてしまいショックだったため、まだそのビデオを観ていませんでした。

 そこで、スパーリング大会が終わって1週間が経ち、気を取り直して弟の自宅で試合のビデオを観ることにしたんです。
 ビデオで自分のボクシングを自己分析すると、けっこう客観視できるんですね。改善点も見えてきます。

 すると、想像していた以上に、自分のボクシングの欠点が見えてきました。以下、改善テーマを列挙すると、

1、ガードが下がっている。
2、顎が上がっている。
3、前傾姿勢になっておらず、浮き足立っている。
4,足を使えていない。

 ビデオを観て思ったのは、ディフェンスとフットワークの抜本的見直しが必要だということです。

 ところで、最初にダウンを奪われた、相手の右ストレートですが、ビデオで観ると、当たっていないように見えました。

 ビデオを観た弟も、「何これ?当たってないじゃん。こんなパンチでダウンなんか取りやがって!」と言ってましたが、でも実際にリングの中で戦っていたボクの実感としては、相手の右ストレートが当たったんです。
 右ストレートが来た瞬間、ガードが間に合わなかったボクは、頭を大きく右に振ってよけようとしたのですが、相手の右ストレートが確かにボクのヘッドギアのこめかみ付近に当たったのを覚えています。

 でも、ビデオで観るとちゃんとよけたように見えます。しかし、パンチは実際に当たっており、レフリーはこのパンチでダウンを取りました。

 そこで、ここからはボクの推測ですが、レフリーは相手のパンチがこめかみに直撃したために、ボクの頭が大きく右に動いた、と評価したのではないでしょうか。
 ダウンを取られた瞬間、「えっ?なんでこんなパンチでダウンなの…」と正直思いました。
 よけながらもらったパンチなので、パンチの衝撃力は吸収されており、ボク的には全くダメージを受けていませんでした。

 でも、ボクがよけたからではなく、相手のパンチの衝撃力で頭が大きく右に動いたのであれば、確かに、「いいパンチが入った」と思われても仕方がありません。
 アマチュアの試合では、安全性のため早めにスタンディング・ダウン(倒れていなくてもダウンとして評価する)を取られてしまいますから。

 そこで、ボクの教訓。

 頭を横に振ってよけるのは、相手のパンチが当たった場合、ダウンを取られる危険がある、ということです。
 パンチの向かう方向に頭が動いているわけですから、よけ損なったのかパンチの衝撃力なのか、分かりにくいと思います。多分、レフリーの角度からそのように見えたのではないでしょうか。

 やはり、ちゃんとブロックするか、よけるのであればダッキングかウィービングだなと感じました。
 ダッキングやウィービングであれば、頭が下方向に沈むので、パンチの衝撃力で頭が動いたようには見えないはずです。

 もしボクの読みが正しいとすると、レフリーからどのように見えるか、ということも念頭に置きながら試合をしないといけないということです。

 いずれにしても、課題山積です(笑)。