交通事故が発生し、問題になりうるものの一つに過失割合があります。過失割合が決まらなければ、車の修理も進みませんし、場合によっては、怪我の治療費に関し、相手方の任意保険会社が一括対応を拒んでくることもあります。

 このように、過失割合は、事故発生時から問題となりうるものなのですが、割合の目安を示したものとして、「別冊判例タイムズ」という冊子があります。

 「別冊判例タイムズ」の正式名称は「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」といい、昭和50年に公表されてから、現在に至るまで、4回改訂・刊行されてきました。

 今回は、9年ぶりに改訂された「別冊判例タイムズNo38」の中身を紹介したいと思います。