(1)食道癌とは

食道癌とは、食道に発生した上皮性悪性腫瘍を指す。
好発部位は胸部中部食道である。
我が国では扁平上皮癌が90%以上を占め、次に多いのが腺癌である。
欧米は、食道癌の過半数は腺癌である。

(2)食道癌の症状

①嚥下障害
②体重減少
③嗄声
④胸部の違和感
などが一般的な症状である。

(3)食道癌の危険因子

①アルコール摂取
②喫煙
③食道アカラシア
④barrett食道
など。

(4)食道癌の診断方法

①細胞診と生検を伴う内視鏡検査(通常内視鏡、拡大内視鏡、色素内視鏡、超音波内視鏡)
②X線造影

(5)治療方法

①0、Ⅰ、Ⅱa期であれば、外科的手術を行う。
②Ⅱb期、Ⅲ期の場合、外科的手術の前に放射線療法や化学療法を術前に行ったあとで外科的手術を行う。
③Ⅳ期の患者には、手術を行うべきではなく緩和療法を行うべきである。

(6)裁判例

①最高裁判所第2小法廷判決(最高裁判所裁判集民事211号633頁、判例タイムズ1141号143頁)
②東京地方裁判所平成22年1月15日判決
③さいたま地方裁判所平成17年12月14日判決
④東京地方裁判所平成16年1月30日判決