1 呼吸不全

室内空気呼吸時の動脈血酸素分圧(PaO₂)が60Torr以下となる状態
Ⅰ型:PaCO₂が45Torr以下
   ・・・O₂の取り込みだけが障害されるもの
Ⅱ型:PaCO₂が45Torrを超える
   ・・・O₂とCO₂の両方の取り込みが障害されるもの

2 発症スピードにより

・急性呼吸不全
 数時間~数日の時間帯で発症
 先行する肺胸郭、呼吸調節中枢の異常なし
・慢性呼吸不全
・慢性呼吸不全の急性増悪

3 原因 本件:食物摂取後

①気道障害
 異物による気道閉塞 etc
②肺実質障害
③神経・筋疾患
④胸郭異常
⑤呼吸調節中枢障害

4 病態

①気道・肺胞の障害
 異物による気道閉塞 etc
②肺間質の障害
③肺血管系の障害
④血液代謝系の障害

5 急性呼吸不全の臨床

息切れ、心悸亢進、低酸素血症による症状(呼吸促進、頻脈、不整脈、意識消失等・・・)、高炭酸ガス血症による(発汗、頻脈、昏睡等・・・)

6 治療

急性呼吸不全は放置すると確実に短時日に死亡
まず気道の確保、酸素投与などの呼吸管理
次に原因の除去療法、全身管理

*気道確保によって気管もしくは経鼻挿管OR気管切開をし、人工呼吸器でPaO₂とPaCO₂の是正
 Ⅰ型:積極的に酸素濃度、量を上げる
 Ⅱ型:CO₂ナルコーシス(意識障害などが生じる)を助長しないよう酸素濃度、量調節必要

7 急性呼吸不全の予後

発見・治療の早さで大きく左右される

*参考文献
 金澤一郎ほか『内科学Ⅰ』医学書院、2006

弁護士 池田実佐子