1 喘息

 気道炎症の持続により気道が過敏になり気道攣縮の発作を繰り返す

2 喘息治療の目標(「喘息予防・管理ガイドライン2006」)

・正常に近い肺機能維持
 PEF変動が予測値の10%以内
 PEFが予測値の80%以上
・夜間や早朝の咳や呼吸困難がなく十分な夜間睡眠が可能
・喘息発作が起こらない
・喘息死の回避
・治療薬による副作用がない
・非可逆的な気道リモデリングへの進展防止

3 喘息発作の強度に応じた治療

①喘鳴・胸苦しい
 β₂刺激薬吸入、頓用
 テオフィリン薬頓用
 →自宅療養可

②軽度
 同上

③中等度
 β₂刺激薬ネブライザー吸入反復
 エピネフリン皮下注(ボスミン)
 アミノフィリン点滴静注
 ステロイド薬点滴静注
 酸素
 抗コリン薬吸入考慮
 →緊急外来

④高度
 エピネフリン皮下注(ボスミン)
 アミノフィリン点滴静注
 ステロイド薬点滴静注反復
 酸素
 β₂刺激薬ネブライザー吸入反復
 →緊急外来

⑤重篤
 上記治療継続
 症状、呼吸機能悪化で挿管
 酸素吸入にもかかわらずPao₂50mmHg以下及び/又は意識障害を伴う急激なPao₂の上  
 昇
 人工呼吸
 気管支洗浄
 全身麻酔を考慮
 →直ちに入院、ICU管理

4 裁判例

大阪地判昭和59・4・27
東京地判平成14・2・13
東京地判平成17・4・15

5 参考文献

山口徹ほか『今日の治療指針』医学書院、2010
『EBMに基いた喘息治療ガイドライン2004』
『喘息予防・管理ガイドライン2006』

弁護士 池田実佐子